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46741 K.W.St.E. (P) | Museumswagen 1997 (Fr. Kaufmann) / Ep.I [Maerklin-Guterwagen]

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1997年のH0ミュージアムモデルです。樽貨車モデルは、その独特の形状からメルクリンでもブリキモデルの時代から作られています。メルクリンでは進行方向縦位置で2つのワイン樽を並べたモデルしか当初はありませんでしたが、今ではTRIXとの合併もありバリエーションが増え、先に当ブログでも紹介した3つのワイン樽が進行方向に対して横に3つ並んだモデルも登場しました。IMG_4693b.jpg

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樽の中身は、ワインだったり、ビールだったりしますが、このモデルはメルクリンミュージアムモデルであることから、ゲッピンゲン地域内にあるのEbersbachという村の食品企業の私有貨車という設定のようです。樽が3つ並んでいるのは、2つよりも樽ひとつあたりの容量が少なく、その分種類が多く運搬できるということだと思います。この樽の中身は、この会社が取り扱っているワイン酢やリキュールでしょうか。もしくは、加工前の原材料であるワインや酢かもしれません。

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緩急室を左に見た側面ですが、3つの森のような濃緑色に塗装された樽が並ぶ姿は独特で美しく実車を見てみたいと思うほどです。

この貨車を所有するFr. Kaufmann社は、1834にカラシを製造販売する会社としてEsslingenで創立、1871年には、カラシとリキュールの製造でそこそこ名前が知られたようです。1901年にはピクルス(Gurken)の製造も始め、1905年には鉄道輸送の拠点確保のためにEbersbachの廃止されたセメント工場を買い取って移転したそうです。1938年には二番目の工場をニュルンベルクに置くなど拡大し、1984年には当初25名程度だった従業員が160名になるなど、中規模事業者として安定した経営であったようですが、1998年に破綻。2000年にはハンブルクの大手Carl Kühne社にその多くの事業部門が吸収されたようで、現在はFr. Kaufmannという名前はありません。
もしかしたら、1997年にリリースされたこのミュージアムモデルは、Kaufmann社が破綻に向かっていた時に救いの一手を差し伸べた意味合いがあったのかも知れません。残念ながらこのモデルを通してこの会社は歴史の1つになってしまいましたが...。

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このモデルの緩急室部分の側面です。このモデルは、初め樹脂に彩色した樽のモデルだと思っていましたが、本物の木製の樽を使っているようです。樽には深い緑色で彩色され、赤いFr. Kaufmann社のロゴが効いていて美しいです。これら印刷は、定評のあるメルクリンの印刷ですが、期待を裏切りません。

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お約束のミュージアムモデルの証であるジェッタリーン書体の「Museum 1997」は、この古典貨車モデルには馴染みが良いです。緩急室が傾いていますね。手で直そうと試みましたが出来ませんでした。

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台枠の表記も精細で美しく表現されています。

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この時代らしいスポーク車輪を履いています。とても美しいです。

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緩急室側の車体妻部分正面です。

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緩急室側からの反対側側面になります。緩急室はドアが付いていて密閉される構造です。樽には蛇口がありません。

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俯瞰してみたところです。樽と樽の間に2つの作業用踊り場が見えます。ハシゴはそこから千鳥配置で左右に付いています。

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樽の蛇口部分のディテール画像です。樹脂製の蛇口が別付けで取り付けられているのは、絵で表現されているモデルに比べて実感的です。

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途中からミュージアムモデルは古典自動車とセットで同梱されているのですが、このモデルも同様です。Magirus-Deutz社のトラックがモチーフですが、オープン仕様なのが、当時の流行りかもしれません。なんだか余裕を感じてしまいます。このクルマにも2つの木製樽が積まれています。こちらは、取り外しができますが、塗装や印刷は施されていません。

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トラックの後ろ姿です。荷台側面には自社ロゴ「Fr. Kaufmann・Ebersbach a/d Fils・Senf・Weisessig・Likör」(フリードリヒ・カウフマン|フィルス川辺りのエバースバッハ|カラシ|ワイン酢|リキュール)と記されています。この会社の取り扱い商品が理解できます。

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運転台のディテールです。モデルはシートとハンドルだけの表現ですが、実車も似たような感じだと思われます。

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正面のラジエターグリルには大きく「Magirus」の文字が踊ります。このMagirus-Deutz社は1970年代にIveco社に吸収されてしまったので現在はありませんが、1960年代のトラックのデザインは独特で丸っこいフロントボンネットは好みでした。バス部門もあったようですが、バスは特徴の感じられない造形でした。

[参考サイト]
Universität Hohenheim | Kauffmann
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