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1978年 ホテルオリエント急行への訪問 [欧州鉄道]

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以前、当ブログでもCIWL YU/YT Schlafwagen in Japanとのタイトルで記してはありますが、昨日古いカラーネガを漁っていたらプリントされた以外の貴重な?ネガを発見したのでそれを何枚か示しながら当時の思い出を記したいと思います。

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1978年8月9日から1泊2日で私は初めて琵琶湖畔にある紅葉パラダイスという総合レジャー施設(今は廃業)にあるホテルオリエントエキスプレスに泊まることだけを目的に京都から京阪京津線を使って一人で出掛けました。当時の私の立場は高校生だったか。こんな子供の頃から私は日本の車両以上に欧州からはるばるやってきたこの客車を「観たい!乗りたい!泊まりたい!!」という強い思いがあったのは、やはり幼少の頃からのメルクリンモデルへの憧れがあったからでしょう。実際メルクリンモデルはドイツが中心でしたが、CIWL客車は当時のメルクリンラインナップには鉄板製客車が1種類しかなかったものの、やはり欧州車両への憧れが強かった私の気持ちがこの列車ホテルのオープンにあたり、居ても立ってもいられなかったということがあります。

そんな折、私は足の不自由だった服飾デザイナーの母の仕事の仕入れに補佐として銀座のボタン専門店に良く行ったのですが、その3階フロアだったかの窓から銀座通りを挟んで見える建物の同じレベルに大きく「ホテル紅葉」の文字が見えたのです。当時できたばかりのホテルオリエントエキスプレスは、滋賀県琵琶湖湖畔にある紅葉パラダイスという、テレビCFでも放映されるほどの全国でも良く知られたレジャー施設でした。そこに設置されたのがこの列車ホテルというわけです。
早速、そのホテル紅葉の東京事務所に行き、この日の予約をしたのです。

上画像は、駐車場から列車ホテルを撮影したところです。なかなか良いアングルで撮影できる場所がなかったのを覚えていますが、この写真に写っている駐車場の車は時代を感じます。

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列車ホテルは敷地の関係か、琵琶湖畔に面した遊園地施設のプールの真上に標準軌の線路を設置し、蒸気機関車(オーストリア国鉄籍52形)に牽引される形で、紺碧のCIWL食堂車1両と寝台車6両が編成として連なっておりました。このプールの真上の設置が後々悲惨な状況に陥る要因の1つになろうとは私はもちろん、経営側も認識してなかったのだろうと想像できます。

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今回発掘された写真で最も貴重と感じた1枚が上の写真で、CIWL WR(食堂車)です。この食堂車はWR 4202、Nivelles社により1940年に製造された4201 - 4218のグループの1両です。1950年代にはHolland-Skandinavian Expressで運用されていました。デンマークやオランダ、ドイツにも走っていた車両です。
ここにはその後も数回訪れましたが、食堂車で食事が出来たのはこの時限りでした。食事風景は残念ながら撮影しませんでしたが、私の薄い記憶ではセミフルコースを頂いたのを覚えています。(フランス料理でしたが、内容と味は忘れました)

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自分の部屋にあてがわれた寝台車(シングル利用なので、上段は畳んだ状態です)から、窓越しにレマン湖...いや琵琶湖を眺めたところです。

この写真の発見で当時の私はロクに勉強もせず、鉄道車両ばかり追いかけていた自身を思い出しました。でも、高校生の分際でこの列車に乗るためだけにここを訪れるのは、当時から変な子供だったのかもしれません...。

最後にYouTubeに上がっているこのホテルのTVCFをリンクします♪
リンク先:ホテル紅葉TVCF
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コメント 9

カゲノ

貴重な写真をありがとうございます。
琵琶湖湖畔を眺められる点は良かったのでしょうが・・・
今年の3月にツイッターで流れた、廃棄されたワゴンリ客車現存の写真を見ると食堂車の座席の柄がAkiraさんの写真と一致するので、やはり廃棄されていたのは紅葉パラダイスの車両で間違いないですね・・・

びわ湖温泉紅葉パラダイスのワゴンリ客車現存
http://kageno53.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/post-738f.html
by カゲノ (2018-12-16 19:34) 

Akira

カゲノさん、こんにちは。

あの廃棄同然に放置された車両の写真をツイッターで見たとき、見つかって嬉しいという思う気持ちと、こんな姿になってしまったことに対する悲しい気持ちが入り混じって複雑でした。
by Akira (2018-12-19 13:59) 

東西急行

Akira様、誠に誠に御無沙汰致しております。
東西急行です。
久方振りに御邪魔致しました。
当方は三昔余り前公立ローティーン収容所(とか言うカオス施設)による教育遠征により琵琶湖周辺に接近する機会を得ましたが、此の施設を垣間見ることすら叶わず落胆したものです。
全容が僅かに分かる資料も未だS・K氏による線画のみです。
EpⅢ仕様のY(YT?)型でしたが、曲がりなりにも営業用として動いている車種がほぼLxばかりとなった現状からも惜しさが込み上げて参ります。
附記 Lemke版カレー・地中海急行は逡巡の末早期予約を見限りました。
Fleischmann類似の一枚板でずれ気味の窓、客車と年代が微妙にずれている荷物車及び護送郵便車は相変わらずの「些か残念仕様」であったことが原因です。
本年は恐らくウィーン・ニース・カンヌ急行の1/160版が出るでしょうし放置しておけば其れこそSimplon-Orient-Express(AfterWWI)10~11輛組(実現すれば幾らになるのか戦々恐々)等出して来そうです。
1/87を買えばと云われると俯いてしまいますがあの車掌キューポラが左右にずれた荷物車等が付いて呉れれば有り金全弾叩き込んでも悔いは有りません。
by 東西急行 (2019-01-05 11:10) 

Akira

東西急行さま、とてもご無沙汰でした。お変わりないようで嬉しいです。
まずは、新年おめでとうございます。

紅葉パラダイスにあった寝台車はYU/YT形にあたるようです。寝台車と食堂車各1両が、カゲノさんのコメントにある通り、真っ二つに切断されて放置された状態のようで、救いようのない状態のようです。

1988年にやってきたNIOEはベラルーシとの国境近くのポーランドで荒れた状態で留置されているようで、これもレストアの見込みがなさそうです。

模型の方はL.S. ModelsがCIWL客車を沢山出していますが、H0です。メルクリングループからは、TRIXの開発陣でちょっと特別なディテールを持つシリーズで2線式/3線式で出して欲しいなぁと思います。一方NはKATOがNIOEで日本にやってきたCIWL客車全て1:160スケールで出しているので、これをベースに各種バリエーションを出すと(少なくとも)欧州では人気が出るのではと思ったりします。
by Akira (2019-01-05 21:57) 

東西急行

Akira様、御返信賜り誠に恐縮です。
併せまして年頭の御挨拶を失念致しておりました。
お詫び申上げますと共に、謹んで慶賀申上げます。
輪切りにされ!藪に埋もれたワゴンリの亡骸は当方もネット上で目にしました。
泣きたくなる程に無残な情景に呆然としたものです。
KATOのNIOEは今も持っており且つ数量勝負のY型(YTにしてYU)また荷物車(F-Bleu)は機会を見て増備し現在に到っております。
体が動き、両目が利く間にはEPⅡの姿に持って行きたいですが……言葉が尽きました。
附記 ワゴンリ隊の整備を水面下で進める一方、省鉄の特別急行第1・2列車の仮想グレードアップを推進しております。
by 東西急行 (2019-01-05 23:52) 

Akira

東西急行さん、ご返事ありがとうございます。

私の方は種々の事情で中々模型に触ることすらできません。CIWLの方は欧州では少なからずメディアに出ていますのでYouTubeに上がった映像を楽しんでおります。

以下はタイトルにオリエント急行の名前こそ入っているもののCIWLの過去から現在に至る奇跡を綴ったドキュメンタリー番組です。1時間半近くもある番組なので、お時間があるときにでも楽しんでいただければと...。

https://www.youtube.com/watch?v=k0ueOCD1vOs&feature=share&fbclid=IwAR3z-vdH-9AQgWLFYu3DoAXjbTW2raw4puqLiivV0N0Gu1m80bCjIE90a3o
by Akira (2019-01-06 11:24) 

東西急行

Akira様、東西急行です。
御紹介賜りました動画を拝見致しました。
年頭早々素晴らしいコンテンツを有難う御座います。
車輛復元の工程にワゴンリへの意欲を再確認しつつ
「水▼岡氏の商品に欠けているものは正に此れだ」
と実感しております。
by 東西急行 (2019-01-06 15:34) 

Dario

私も当時宿泊したことがあります・廃車されるオリエント急行を10台ほどまとめて購入したことで
世界からさすが近江商人と評判になっているとニュースで聞いたように記憶しています。007の映画でも見ました。
by Dario (2019-03-10 21:12) 

Akira

Darioさん、こんにちは。Spielkisteへようこそ。

コメントありがとうございます。ご返事が遅くなって申し訳ないです。
この列車ホテルが営業を始めた当時、鉄道趣味誌でも大きく取り上げられ、テレビCMでも放映され多くの方に歓迎されたと思います。
車両の輸入にあたっても当時の社長をはじめとして多くのご苦労があったことも聞いています。ただ、結末を見る限りやはり企業であっても民間にこうした価値ある車両保存(と言えるかどうかは?ですが)を行うことに、顛末を見る限り限界を感じた次第です。
by Akira (2019-03-14 09:12) 

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