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晩秋のドイツ旅行(6) [Reise]

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Gさんの自宅で1泊させて頂き、起きたのは朝6時頃だろうか。出発が9時過ぎのREなので、今日はちょっとゆっくり出来る。7時すぎにちょっと散歩に出掛けてみた。この家から1分程で私達家族が6年近く住んでいたアパートがある。当時は新築だったので屋根の色も奇麗な赤色だったが、この時は小雨も降っていて屋根の色は黒っぽくなってしまった。こんなところににも時の流れというものを感じてしまう。逆にGさんの家の屋根にはソーラーパネルが付いて居間で発電量が確認出来る。

出発前に玄関で皆の記念写真を撮り、Weiden駅迄クルマで送って貰う。ここでGさんと再会を約束し別れる。程なく到着した9:10発のRE 3510は、VT610ではなくVT612である。これは、SaarbrückenからMannheim迄と同じ形式である。私が住んでいた頃はVT610のみであったが、列車本数が増えてVT612が新たに投入されたと考えられる。

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▲ VT612の車内。この列車は空いていた。

このRE 3510は空いている。これはNürnberug Hbf迄この状態で走り続けた。画像で見てもわかるように、この車両はシンプルで高級感のあるインテリアである。今回の旅行で4回乗車したが、すっかり気に入ってしまった。また、このNürnberug迄の路線で初めて高速での振子走行を実感できた。VT612はVT610に負けない走りっぷりである。

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▲ DB Museumは歴史的な立派な建物

1時間余りでNürnberg Hbfに到着し、私達はまずDB Museumに行く。2月の玩具見本市へ訪れる度にここを通り過ぎたりしていたのだが、実はここに来た最後はDB民営化前のことである。その時息子は4歳ぐらいだったろうか。入場料はDBのチケットを持っていれば割引になるのだが、この日はバイエルン州が祝日で入場料は無料。
ミュージアムはすっかりリニューアルされて見違えるようであった。もちろん実車展示などは以前と変わらぬ車両もあったが、新たに加わった車両もある。感動的だったのは、戦前に撮影された駅コンコースの白黒写真をほぼ原寸大に引き延ばし壁一面に貼られていて、そこを見ていると自身がその中に居るような錯覚を覚えてしまうほどのリアリティを感じたのである。(残念ながら撮影しませんでした)

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私が今回ここを訪れた目的の一つが、上画像のICE2.2モックアップをみる事である。これは、ICE3が出来る前、Neumeister Designによって作成された原寸大のモックアップである。それもエクステリアとインテリアの両方を1つのモックで再現するという試みをしたもの。これは、München郊外のPoingという場所にあるSIEMENS工場の一角で展示され、そこでNeumeister Designからのプレゼンテーションを受けて正式にICE3とICE-T(D)のデザインが決定された。画像を見てすぐ分かるように、先頭部分の造形はICE3と異なる印象である。私自身は、このデザインが頭に強く残っていたので、量産車が登場したとき少しばかり残念な思いだったことを覚えている。今、改めてこのオリジナルのデザインを見てみると、やはりICE3よりエレガントで美しい。Neumeister氏本人が最後に自らの手で取付けたステンレス製のDBエンブレムもその美しさをひときわ際立たせている。

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一方インテリアデザインは、ほぼオリジナルを踏襲していることがわかる。利用者にとっては、顔の造形よりインテリアデザインの方が重要であるから、この程度の妥協は容認するべきなのかも知れない。逆にICE-T(D)のフロントデザインは、量産形の方がより精悍な顔つきになって、私個人としては好みである。

DBミュージアムは第2展示室なるものがあり、ICE2.2のモックアップのある場所から1度外に出て道路を横切り、そこへ向かう。そこは、DRG時代以降の実車が保存展示されているホールである。

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▲ E10 試作機

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▲ SVT877 "Fliegender Hamburger" これは半分でカットされている。残念。

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▲ E03 001これ以上何も言うまい...

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▲ E19 メルクリンでも製品化されている。中央のエンブレムはナチのマークは入っているために、上からXが施されている。(完全に外したりしていないところがオリジナルを大切にする配慮といえようか)

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▲ E44 これもメルクリンで製品化されている

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▲ 05 001 インサイダーモデルとして製品化されている実車である。これを目の当たりにしていたく感動した。

ここに陳列されている車両群は、静態であったとしても震える程に素晴らしい車両ばかりである。メルクリンで製品化され持っている車両もある。それの実車なのだから感動するのは理解していただけると思う。

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▲ VT614

第2展示室の外は屋外展示場であり、歴史的なプラットホームや各種信号機、またオリジナルのオリンピック塗装のVT614が置かれている。
再びミュージアムの第1展示室に戻り、最後ミュージアムショップでいくつかめぼしいものを物色し、満足のうちに建物を後にする。お昼にしようと旧市街の中心へと向かう。

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▲ やはりニュルンベルクに来たら、これを食べない訳にはいかない。もちろん食べてとっても幸せ。

この日は祝日なので、街中は閑散としている。休祝日は基本的にお店がお休みであるからだ。カフェやレストランは営業しているところもあるが、それも全てではない。マルクト広場に着いたとき、人々が集まっていて教会の仕掛け時計を見ている。丁度このとき12時になったのである。教会の仕掛け時計が動き始め、ここに集まった人々は皆上を向いている。私達も少しだけそれを眺めてニュルンベルクでは必ずと言って良い程行くここの名物の焼きソーセージ屋に向かう。ここは人気店で仕掛け時計の動きを全て見ていたら皆が押し寄せて満席になりかねないと思ったからだ。しかし..である。このお店はこの日お休みであった。仕方がないので近くにある焼きソーセージの看板を出しているレストランに入った。ここは店内も広く、用意されている食事の種類も多い。早速私は6本の焼きソーセージにジャガイモサラダを付けたものを頼む。息子は8本である。焼きソーセージもサラダも美味しいが、いつものお店にはやはりかなわない。あと欠かせないのはビールである。(と言っても私はRadlerと呼ばれるビールをレモネードで割ったもの)いずれにしてもやはりバイエルンのビールは美味しい。午後1時過ぎに私が乗る列車の出発時刻なので、あまりゆっくりしていられない。結局息子からソーセージ1本貰って一人7本ずつ食べてそそくさとお店を後にし、駅へと急いだ。

続く

参考サイト:DB Museum Nürnberg
https://www.deutschebahn.com/site/dbmuseum/de/start.html
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HUH

おはようございます。
ニュルンベルク交通博物館の様子を楽しく拝見しました。やはり模型より実物の博物館の方に私は興味をひかれます。

ICE 3のモックアップは確かに美しいですね。私は見慣れているせいもありますし、美しい中にも鉄道車両らしいメカニカルな部分が適度に共存している方が好みなので、実際のICE 3の方が好きです。逆にICE-Tはアンバランスに飛び出た台車が気になったりして、モックアップの良さが大分失われたように感じました。まあ、そもそもモックアップはモックアップであって、鉄道車両には宿命的に実用性が求められますから、そのままでは作れないということなのでしょうね。

ところで、103 001にE10 002と、実はちょうど写真を探していたところなのです。というわけで、どうぞ宜しくお願いします。

次回の旅行ではニュルンベルク博物館は絶対に行きたいと思います。
by HUH (2012-11-17 10:50) 

東西急行

Akira様、東西急行です。誠に御無沙汰致しております。
御訪問先の車輌群を拝見致しました。
動力の如何問わず、彼の地で高速発揮を売り文句としている、
或いはしていた車輛は過去一〇〇年程の間皆同じ顔だと実感
しております。
時代毎に目まぐるしく変転する我が方がヘンなのかとは考え過
ぎでしょうか。改めて興味深く思います。
by 東西急行 (2012-11-17 11:40) 

lucky_k.k

akiraさん、こんにちは。

2010年12月にDB Museumに行きましたが、
創立記念日?で休館でした。
いいですね!
残念でならなかったので、ぜひ、行きたいです。
by lucky_k.k (2012-11-17 11:47) 

Akira

こんにちは、コメントありがとうございます。

>HUHさん
今回、歴代の名車の実物とノイマイスターデザインのICEモックの両方を同じ博物館でほぼ同時に見た訳ですが、やはり共通する何かを感じました。それはふくよかなカーブからくる印象なのかどうかはわかりませんが、いずれもドイツらしい感性だと思います。

E10 002と103 001については、これしか画像はないのですが、宜しければお使いください。(知っていればもう少し考えて撮影したのですが、この程度の画像で申し訳ないです)

>東西急行さん
こちらこそ、ごぶさたしています。本当ですね。ここに展示されている車両は様々な技術的な進歩や違いはありますが、基本的に1つ筋が通っているように感じました。我が方は、あっちこっちの良さそうな部分をつまみ食いした印象が強いですが、それはそこに信念があるかどうかなのかも知れません。(これは鉄道車両に限った事ではないですが..)

> lucky_k.kさん
もし、また機会があれば、是非ご訪問ください。今回は時間の関係で見ませんでしたが、2階か3階の展示にドイツで走った歴代の1/10モデルが展示されています。これは、その車両が現役だった時にDRGやDBのレアリンゲ(職業訓練生)が作成したものです。これらのモデルを保存しておくことで図面で表現出来ない部分迄見える生きた資料となっています。これを知って博物館の役割というものを深く理解できました。
by Akira (2012-11-17 13:32) 

klaviermusik-koba

なるほど、110ももう博物館入りしたのですか、時代は変わりましたね。イギリスのヨークの博物館、ニュルンベルクの博物館、やはりスケールが大きい、と改めて感じます。楽しく拝見しています。
by klaviermusik-koba (2012-11-17 18:09) 

Berliner

私も行きたいDB博物館!
ニュルンベルガーソーセージは私も食べましたよ。スタンドで食べましたが美味しかった。
by Berliner (2012-11-17 18:18) 

総統

こんにちは

あら、DB博物館の第二展示室、ちょっと変わってしまったンですね

一昨年に行った時に、改装工事中で、ガラス越しに中を見たら、内装工事と共に、05型流線型の動輪カバーがちょうど外されているところだったんです

改装工事と共に、05も綺麗に復活するのか?

と思ってたら、あら、外されたままだったんですね

ちょっとなぁ…と個人的には思います


その時、03電機とかVT11.5(の4両固定編成セット?(笑))は外に放置されていたりで、ちょっと残念でした

そういや、第二展示室の入り口に、ポールそさきっちょにホンモノと同じ大きさの台車が掲げられていた筈なンですが、コレも無くなっちゃったようであります

E19型電機のハーケンクロイツ、6年前の時は【×】は貼られてありませんでした

モックアップのICE、訪れる度に子供達がノーズ部分に乗っかって遊んでますわ(笑)

二度も行きながら、時間的制約の為、2階は殆ど見学してませんが、今度行った時は、2階も攻めてみたいと思います


DBが1435ショップでも売っているものもおいてあるDB博物館のショップ
以前はTEEコレクションとか非常に惹かれるものがけっこう多かったのですが、TEEコレクションは残念ながら無くなってしまいましたね

入口付近にダンボール箱に入っている中古サボとかも、同じサボばっかりで(笑)


何かお気にいりグッズとかありましたでしょうか?
by 総統 (2012-11-17 19:40) 

Akira

こんばんは。

> kobaさん
以前..と言っても15年以上前の話ですが、110形もE03も居なかったと思います。当時はガスタービンのVT602やベルリンのS-Bahn車両がいたような記憶があります。その後入れ替えがあったのでしょうね。
ただ、ここに保存されている110形は試作車の002号機なので、全面3枚窓となっています。廃車はかなり前だったような記憶があります。
スケールについては、もしかしたら大宮の鉄道博物館の方が大きいかも知れません。それでも大宮の鉄博にはまだ1度も行ったことがなく、ニュルンベルクに複数回というのは、こちらに引き寄せられる何かがあるのでしょう。

>Berlinerさん
ニュルンベルガーは、本当に美味しくて大好きです。屋台なら丸パンに挟んでもらえるので歩きながら食べれますし、経済的ですよね。
書いていたら、また食べたくなってきました...。

でもBerlinにも美味しいのがありました。それはまた後日...。
by Akira (2012-11-17 19:47) 

Akira

こんばんは、総統さん。

05形については、カウルがあった方が奇麗でしょうね。でも、出会えただけでとても幸せでした。これでHWZの61形でもあれば卒倒しそうですが、これは解体されたのかな?
SVT877の実車も半分にされてはいましたが、感慨深かったです。E19のナチエンブレムは、確かドイツの法律で禁止されていると思いました。当時は容認されていたのかも知れません。
ICE2.2のモックアップは、パテ盛ってサフェーサー掛けて塗装されているとは言え、発砲材ですからね。あまり激しく乗っかるとへこむかも知れません。

さて、ショップの方ですが、1435限定のモデル1つと、サボ2枚、号車票2枚、そして、それを入れるDB印のエコバックを物色してきました。サボは、良いものが少なく色々漁ってしまいました。でも、今やICも電光表示なのでサボそのものが無くなってしまいます。最後のチャンスと思って探しました。激安でしたし...。
by Akira (2012-11-17 19:59) 

Gut

ミュージアムの展示品は素晴らしいものばかりですね。
そしてナチスのマークにバツが施されているというのは、なかなか感慨深いものがありました。
ドイツ人にとってのナチスとはどの様な存在なのか、似たような過去?を持つドイツ好きの日本人としては気になるところです。
by Gut (2012-11-18 01:41) 

Akira

Gutさん、おはようございます。

ナチスのことについては、詳しくは調べていませんが、法律で禁止されていると記したように、子供達は学校でも絶対悪として過去の過ちを叩き込まれると聞いた事があります。ただ、東独地域を中心にネオナチなどが存在する事も確かなので、それがドイツ人全ての共通認識かと言えば、それも当らないかもしれません。
同じような過去を持つ日本では、過去に対する戦後の向き合い方が違うということは確かなようです。この問題は今でもドイツではとてもセンシティヴな問題なので、ドイツでは極力この問題については触れないようにしていました。ただ、ミュンヘン滞在中にダッハウに出掛けたり、ヴァイデン近郊の収容所には見学に行ったりもしました。
by Akira (2012-11-18 09:02) 

klaviermusik-koba

Gutさん

ドイツ人にとってのナチス、は人によって様々な見方があるでしょうが、国家の建前として(これが重要だと思いますが)ドイツ国家の最大の汚辱、歴史としてしっかり向き合い、見たくないものであっても必要なものをしっかり残して、後世にこの大犯罪ついて教育し、関係の国とも謝罪した、という点で戦後処理を徹底して遂行したのは、それを曖昧なまま残した日本とは対照的です。

が、ドイツ人個人に向かってダッハウやアウシュヴィッツを見に行く、というと、やめとけ、とはいいませんがやはりあまりいい顔はしません。ユダヤ人も根っこのところでは、大嫌い、とまでおおっぴらにいわないにしても、普通の外国人とつきあうのとは明らかに微妙な差があるようです。

このあたりのドイツ人の微妙な心理を表わすものが模型にもあります。そうとはカタログには明記されていないものの、収容所アウシュビッツにユダヤ人を輸送したとおぼしき貨車が模型化されています。見る人が見ればなるほど、とすぐわかるのですがこれを何十両も連結した列車を44型が重連で運転する、という悪趣味なドイツの模型人もまったくいない、ともいいきれません。
by klaviermusik-koba (2012-11-18 09:06) 

klaviermusik-koba

追伸:ナチスドイツは、敗戦が色濃くなると、これらの貨車その他証拠物件を破壊して隠滅をはかったようですが、ポーランドのような手の届きにくいところには、いくらか残り、現在も保存されていると聞いています。
by klaviermusik-koba (2012-11-18 09:20) 

Akira

おはようございます、kobaさん。

コメントをありがとうございます。私も約9年のドイツ滞在で、少しばかりこの問題には、ドイツ人の言葉や行動の端々から書かれていることと同じような経験を持ったので、その印象は近いものがあります。
やはり、過去の過ちは受け止めなければならないが、だからといってその時代に関係のない世代まで、いつまでも追求されて敵対心を持たれているのは、誰でも気持ちの良いものではないはずです。
by Akira (2012-11-18 11:41) 

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