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メルクリン機関車の変化.. [Maerklin-Lok]

先日届いたE10.3形機関車について、このブログでも紹介したが、昨日PwMで詳細をレビューした。そのレビューを書くにあたって、分解したり走らせたりと色々試してみた。そこで一番感じたのは、「変った」ということである。
もちろん、新しいモデルなのだから変って当然であり、ある意味変ったことは評価できよう。
評価できる変化は、実車に忠実になったディテールや金属製のボディなど。しかし、である。私が心配になったのは、そのような表面的な変化ではなく、その表面的な変化を求めたが故のメルクリンが伝統的に守って来た頑丈さや構造の単純さからの変化である。

画像は、ディテールの変化の極みである運転室が見える部分である。これ1つ見れば、そのディテールの繊細さが良く理解出来る。しかし、スカート部分や台枠下の樹脂パーツのヤワさは、とてもメルクリンを普段扱っている者には理解出来ない。あまりの繊細さにすぐに壊れてしまうからである。もちろん慎重かつ丁寧に扱えば、壊れない...かも知れない。しかし、それがメルクリン機関車に求められるものであろうか?あまりのヤワさに説明書とは別に取扱いの注意書きが添付されている程である。台枠下のパーツは以前であれば、金属製の台枠一体の構造であった。少なくともそれら繊細にならざるを得ないパーツについては、金属製なり壊れにくい構造や素材を使うべきではなかったのだろうか。

もちろん、ディテール向上について私は反対ではない。むしろ歓迎である。問題なのは、折角のメルクリンの長所をなおざりにしてディテール向上にエネルギーを使うこと。これは、ややもすると、メルクリンの製品哲学の変更をも意味するからである。新製品開発にはまずそのあたりを考えて設計して欲しいと思うのである。

今回は、敢えて辛口の意見を書いてしまったが、私個人はメルクリンの製品哲学に対して好感を持ち、他社の真似の出来ない製品づくりで鉄道模型業界のリーダーとしての役割を担って来たように思う。今回のような製品づくりが今後も続けば、業界他社と同じ路線を歩むモデルとなり、本当のメルクリンファンは離れていってしまうような危機感を感じている。

私は、それでも今後の製品に期待を持って一ファンでありつづけたいと思っているのであるが...。


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300B

PwMの記事も合わせて拝見させて頂きました。
拝見後の感想を一言で言えば「金属ボディーのROCO?」(^^ゞ
Akiraさんとまったく同感で、精密化も良いのですがそれに伴ってメルク
リンの売りであった堅牢さがかなり損なわれている様にレポを読んで感
じました。
ボディーが金属なのにプラスチックの様に軽いとの事で、手から滑って
落としたらボディーが割れてしまう危険性も有りそうですね。
こうなるとRe4/4 Ⅰの出来が非常に不安になって来ました(-_-;)
by 300B (2006-11-30 08:55) 

Akira

300Bさんの感想、極端に言えばそうかも知れません。金属ボディーが薄くできるのは、今日の技術革新があってこそですし、それ自体は悪いこととは思えません。おそらく落としてもボディが割れることはないでしょう。メルクリンは、少し前迄樹脂製ボディも沢山生産していましたし、樹脂を金属にすることで強度が増し、しかも樹脂製モデル以上にモールドもしっかり出来ています。それは高く評価します。
そうではなく、頑丈に作るべき部分と樹脂パーツでも良い部分の作り分けや組み立て方の問題だと思います。これは設計上の問題ですから、多分に設計思想が左右する部分だと思います。設計思想は製品哲学に通じますから、このあたり、メルクリンには是非考え直して欲しい部分です。
一方、気になるのは、TRIXとメルクリンのユーザーの考え方の違いが大きいことです。メルクリンは素材や走りを重視する人が多いのに対し、TRIX(2線式)ユーザーは、ディテールやフルスケールにこだわる人が多いです。この2つの違う意識に対して共通のボディやシャシーを使うのが、メルクリンとTRIXモデルであるという点です。2つの違ったユーザー指向に対し、メルクリンが今後どうモデルづくりに向き合ってゆくのかが私の興味ある点でもあります。
by Akira (2006-11-30 21:12) 

300B

おはようございます

個人的には金属ボディーが薄いのは一寸不安があります。プラスチックなら
素材に粘りが有って簡単には割れませんが、亜鉛ダイキャストの薄いボディー
は粘りが無いので「パリン」とクラックが入って割れそうで怖いのです。
メルクリン設計陣が「大丈夫」と言う事で製品化しているから単なる私の杞憂
だと思いますが......

ディテールアップと堅牢さの両立、難しいですね。「部品が壊れるので持つ所
が無い」のだけは止めて欲しいです。

今回のE10、駆動メカがかなり変わった様ですが、走行ノイズ、ギヤノイズ等
は低減されました??(メカ変更はノイズ低減が目的に有ったのではないかと
思いまして)
by 300B (2006-12-01 08:45) 

Akira

亜鉛ダイキャストボディというのは、クラックが入り易いのですか。確かに樹脂に比べて粘りはないかも知れません。衝撃を吸収じづらいのですね。
駆動メカについては、確かに変ったと思います。シャシー中央に小型Cサインモーターが置かれ、そこからカルダンシャフトで左右の動輪ギアに繋がっています。
問題のノイズですが、メルクリンを長年扱っている者としては「普通」だと思います。確かにギアからのノイズは少ないですが、集電シュ−からのノイズが相変わらずなので、DCMモーター機関車とほとんど差はないと思います。
ROCOの静音シュ−に変えれば、ギア音が低減されているので、もしかしたら急に静かになったと感じるかもです。
by Akira (2006-12-01 10:50) 

おもこち

Akiraさんも述べられたように、ダイキャストの技術革新は当然あると思います。いまは自動車やカメラなどに、かなり精密・複雑な形状のダイキャスト部品が使われています。昔のダイキャストは割れやすかったのですが、今は原材料も設備も進歩して大丈夫と思います。
もしかしてメルクリンの工場に新型ダイキャストマシーンが導入されたのでは?
とすると、金型をそのマシーンに合わせて新製品設計することをイメージできるので、今後は薄肉ボディーが続く?
・・と、いろいろ想像してしまいます。
またPwMを拝見しますと、スピーカー、デコーダー、運転席など車内に搭載する部品が多いことも、Rocoに似た設計になった遠い一因ではないかと思います。

ちなみに、ダイキャストボディーを持ったとき指先に伝わってくる、ちょっと冷たくツルンとした感触に、私はメルクリンらしさを感じます。
by おもこち (2006-12-02 00:20) 

Akira

おこもちさん、今年の2月にゲッピンゲンの工場を見学した時に、このダイキャストボディを加工するNC工作機を見ました。実に良く出来ていて、ロボットの様にリューターを使って細かなモールドを自動的に彫刻していました。(私が見たのはレールバス)
E10.3もこのマシンで加工されたのだと思います。
やはり、メルクリンのダイキャストボディは、重量もさることながら、大きなアドバンテージです。感触も明らかに樹脂とは違いますし、耐久性や頑丈ということもあります。あとは、樹脂部品の使い方でしょうね。でもこのあたりは、改善可能と思っています。メルクリンの技術者が認識していれば..。
by Akira (2006-12-02 02:49) 

KDB

今晩はKDBです。
E10.3、私も待っているのですがーー9月頃の注文だったせいか、デリバリーは後回し(?)。ところでダイカストですが、プラスチックとは手触りが違いますね。70年代後半、一時プラスチック車体が増えました。当時の輸出部長氏の話では、コストの点でプラスチック車体にせざるを得ない。しかし、足回りと車輪はダイカストを守るーーとの事でしたが、それでは他のメーカーとの差があまり無くなってしまうので、80年代にダイカスト車体に回帰してくれたのは嬉しかったです。結局、基本構造がダイカスト、細かいところでプラスチックの使い分けがされていますね。コストと金属比率(?)の妥協でしょうか。やはりAkiraさんも言われるように、強度との兼ね合いは考えてもらいたいですね。なお、メルクリンのダイカストの薄い肉厚は昔からミニカーで定評があったようです。メルクリンの製品は英国メーカーのミニカーのように窓ガラスが入っていないのに(60年代の製品)、車体の肉厚がなくて見た感じが良い、と評されていた覚えがあります(弟がミニカーコレクションをやっていた)。それと、ダイカストの経年劣化はある程度避けられませんが、メルクリンでは劣化で壊れた話はあまり聞きませんね。余談ですが40年以上前の英国製マラード号(OOゲージ)のダイカスト製車体だけ転がっていますが、粉吹きがある程度でしっかりしているのに、同じ頃の国内某メーカー製ダイカスト動輪は自然分解し、30年前の某メーカーのC11用はダイカストフレームは反り返り、老舗高級メーカーのEF58はダイカスト台車がひび割れーーーこういうことでは困りますね。
by KDB (2006-12-02 20:21) 

300B

こんばんは

皆さんのお話を聞いて、ダイキャストボディーの件は一安心です(^^)

メルクリンの売りはやはりダイキャストボディーの重厚な手触りです
から、これが有る限り他のメーカーの機関車はなかなか買う気にな
りません。

金型代も大変かと思いますがこれからも今までに無い形式(たとえ
ばラテン系)の機関車を出してもらえると嬉しい限りです。
by 300B (2006-12-02 22:51) 

Akira

KDBさん、300Bさん、こんばんは。
メルクリンのダイキャストは、他に比べて品質が良いのですね。工場見学で最初にダイキャストのインゴットを見たのですが、純度の高い素材なのかも知れませんね。Koll'sなどを見るとZinkpest(亜鉛の腐食)が見られるようですが、まぁ、樹脂や他のメーカーのダイキャストよりは耐久性があるようで...。

来年の新製品のSNCF/CC40100やSNCB/Serie18も金属製と説明されているので間違いないでしょう。
私が最近のモデルでダイキャストボディの良さを感じたのは、VT11.5です。あの重厚ないでたちは、ダイキャストボディならではですね。
by Akira (2006-12-02 23:29) 

KDB

こんにちは、KDBです。
亜鉛ダイカストは地金の純度により品質が大きく左右されます。それと、鋳型に流す時、最初は鋳型を暖めるため、何回か地金の「湯」を流しますが、この分は製品になりません。これが勿体無いからと、また溶かして地金にすると、純度が落ちて粗悪製品が出来るそうです(1970年頃、ダイカストのフレームを採用している国内メーカーが2社ありましたが、その価格が極端に違いました。安いほうのフレームを購入して機関車を作ったら、5年後でしたか、フレームがいつの間にか変形してロッドが回らなくなってしまいました!)。メルクリンのばあい、地金の品質管理は相当厳しいようで、Koll'sに掲載の「劣化写真」をみると、戦前の製品は仕方ありませんが、日本に製品が輸入されだした頃からは特に問題ないようですね(1955年製の01を見たことがありますが、しっかりしたものです)。フライシュマンのダイカストも問題はないようで、スイスのハグのダイカストはそれこそベストです(塗装が良いのかも知れませんが)。こわいのは、通常、ダイカストを使わないメーカーが例外的に使った場合で、ご存知リバロッシはプラスチックと鉄板の組み合わせが主体ですが、一部、テンダーの台枠にダイカストを使用した機関車があり(テンダードライブの古典機関車)、これも5年ほどで自然分解してしまいました。全般に、古くからダイカストを使用しているメーカーならその性質は熟知しているでしょうから、あまり心配は必要ありません。今後もメルクリンにはダイカスト路線を走ってほしいものです。
by KDB (2006-12-03 14:15) 

Akira

メルクリンの今年からのキャッチフレーズは、Tradition(伝統)、Innovation(革新)、Qualitaet(品質)、Emotion(情動)の4つなのですが、E10.3形を見ると一見Emotionの重視により、その前の3つがなおざりにされているような感じに見えたのですが、KDBさんの仰る様なメルクリン伝統の素材の亜鉛ダイキャストを頑に守り抜く姿勢は、まさにTraditionであり、Qualitaetなくしてはなし得ない部分なのですね。
問題は、Innovationにはリスクがつきもので、それをどれだけ克服してゆくかということでしょう。ですから、金属ボディについての問題はないと判断して良いと思いました。

他にこの革新技術については、例えばモーターの変更で機関車の低速域の動きが以前に比べて劣ると言うのは問題でしょう。しかし、いつまでもブラシモーターという訳にもゆかず、新しいCサインモーターを採用したメルクリンの選択は、間違っていなかったと思いたいです。
旧Cサインモーターと新しい小型Cサインモーターでも動きに違いがありますが、新しい小型タイプに問題が多い様に見受けられるので、単に小型化しただけというのであれば、レールバスのような室内設備に影響が出るモデル以外では、時間的な熟成が欲しかったと感じました。(せめて旧モーターレベルの走りまで欲しい)
by Akira (2006-12-04 09:24) 

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