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2668 Bpmz 296 / LHAE Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

前回から一週間ほど開いてしまいましたが、今回も前回のLHAEセットの客車です。今回紹介するモデルは、DBのIC/EC用2等開放室客車であるBpmz 291をベースとした改造車両です。LHAEのCI/PIに合わせて室内はグレー、外観塗装はLHイエローとライトグレーとなり、特にインテリアは、改造前の2等車とは全く異なる1等車以上の設備とサービスを誇る車両となりました。(中央にワードローブ兼荷物置きを配置し、ICE1と同じシートを使った座席配置は2+1)改造は、当時InterRegioの改造を手掛けていたPFA社と旧DRの車両工場であるRAW Halberstadtで行われました。
3両の客車がBR103 101に牽引されてNBSを高速で走る姿は、LH航空券を持つ乗客だけが受けられるサービスと相まって、LHAEが最も輝ける最後の時期でもあったように思います。

このモデルも全長26,4cmで1992年から94年まで3年間リリースされました。

[70 80 84-95 781-8]
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区分室客車ではないため、区分室側/通路側という言い方は出来ません。そのため、ここでは非手ブレーキ側(NHBrE)と記しておきます。

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台車は、区分室客車のAvmz 106のFIAT製 Y 0270Sと異なり、MD522を履いています。

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側面車端部です。非手ブレーキ側でトイレがない側になります。
このモデルも気密化改造を施した仕様のため、貫通路、尾灯、出入口ドア形状などの特徴が表現されています。

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表記の印刷は、1990年代のモデルとしては、標準的なレヴェルであるとは思いますが、今の基準からすれば、滲みなどもあり精細とは言えません。

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最高速度制限が200Km/h、単電源仕様、所属管理がStuttgart、所属駅がStuttgart Hbfと表記されています。

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REV表記は1991年8月12日です。


[70 80 84-95 784-2]
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LHAEは3両編成で、うち2両は開放室客車で組成されています。そのため、この2668セットも3両ある客車のうち2両は開放室客車となっています。

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側面車端部です。手ブレーキ側(HBrE)になります。トイレの曇りガラス窓も見えます。

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車体番号表記です。

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最高速度制限は200Km/h、単電源仕様、私有である(P)マーク表記が見えます。

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客車諸元データの表記です。DBマークも記されていますので所有はLHではなくDBからリースされているのかも知れません。

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REV表記は、1991年7月25日となっています。

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車端部正面です。気密化された貫通路、角に移動した形状も変更された尾灯が見えます。このモデルは尾灯が別パーツではないため、尾灯の点灯は難しいでしょう。28,2cmモデルで気密化改造後がリリースされた時はそれが可能となれば嬉しいです。(このモデルは赤色を塗料で差しています)

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ショーティなモデルながら特徴を良く掴んでデフォルメできていることがわかります。2668セットはこれで全て紹介済みとなります。111形の牽引するLHAEは28,2cmで既に実現していますので、いずれは、この気密化改造後の103.1形牽引するLHAEもリリースされることが期待できますが、ここで挙げた尾灯の点灯準備など、現代にふさわしいこだわりを持ったモデルで登場してほしいものです。

[参考文献]
Der Lufthansa Airport Express / BAHN-SPECIAL 2/92

2668 Avmz 106 / LHAE Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 区分室側
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▲ 通路側

久しぶりに客車モデルを紹介します。今回はEUROFIMA客車としてDBで登場した1等区分室客車(Avmz 207形)をLufthansa Airport ExpressのFrankfurt/M - Stuttgart線が高速新線(NBS)に移行される際に改造し増備された車両を模型化したものです。実車は高速運転でのトンネル通過でも耳ツンなどの気圧変化に対応した気密構造仕様に改造したAvmz 106形で、外観上はドアや貫通幌、尾灯の違いなどで改造前の車両との区別がつきます。また改造はPFAによるものです。

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▲ 側面車端部。改造された気密構造のプラグドアと新しく設けられたLEDによる車号表示器がドアの右に見えます。台車はオリジナルFIAT製のものです。

このモデルは、2668セットとして103.1形モデルとともに1992年から94年まで3年間リリースされました。モデルは26,4cmで、LufthansaのCIに基づいた美しいカラーリングが目を惹きます。

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▲ 車体番号と形式表記

車体番号は、「70 80 84-95 753-7」。

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▲ 最高速度許可と電源、所属表記

最高許可速度は200Km/h、単電源のようです。私有客車である(P)も表記されています。所属はBD Stuttgart、所属駅はStuttgart Hbf.です。

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▲ REV表記は、1991.07.02。

表記は全般的に滲みが少なく1990年代のモデルの水準です。

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妻部正面と斜めから見たところです。気密タイプの貫通幌押さえがわかります。ゴム幌と異なり板状のため、連結時に隙間なく密着され車内の気密が保たれる構造になっています。連結する相手が通常のゴム幌の場合は気密は保たれませんが、隙間ができない構造なので貫通路としての機能は果たせます。

また、この板状の貫通部の構造により丸型尾灯ではなく角部分に回り込んだ四角い形状の尾灯が付いているのが特徴的です。(モデルは尾灯部分に赤色を指してあります)

この車両のインテリアは、以前のLHAE仕様のAvmz 206形とは似ているものの、細部はリファインされており、ディテールはより洗練されたものになっていました。残念ながらLHAEが廃止されてしまった現在では見ることも叶いませんが、私自身が求職活動でドイツのPFA社に面接に訪れた際、工場見学をした時ちょうど改造中だったこの車両の車内に入ったことがあります。LHAEの廃止決定が行われたのが、それから間もなくのことでした。そんなことで非常に短命に終わってしまったこのLHAE客車は、残念ながらこの時がこの車両を見た最初で最後ということになりました。
タグ:DB Lufthansa Ep.V LHAE

2667 Avmz 206 (LHAE) / DB Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

111形の集合写真のブログ記事を記している時、LHAE仕様の111形モデルのセットに同梱されている客車をブログで紹介していないことに気がつきました。昨年、28,2cmの同形客車を従えたLHAEセット(26671)がリリースされているのですが、今回紹介するのは26,4cmモデルのAvmz 206です。

ご存知のようにLHAE(Lufthansa Airport Express)は、国際航路の玄関口であるフランクフルト空港と2カ所の国内拠点都市を鉄道利用で結ぶ列車名称です。車両は機関車も客車もDB所有ながらルフトハンザのCIに基づくエクステリアとインテリアデザインを施していて、車内でのサービスも航空機と同じ仕様、機内食ならぬギャレーで運ばれる車内食、CAの乗務、列車番号もLH番号で、荷物も出発空港から終着駅まで運ばれるなど、「高度ゼロの航空機」と呼ばれるコンセプトのもと、ET403によるデュッセルドルフ線のデビュー時は、世界初の鉄道による航空路線であったこともあり、世界中で有名になりました。デュッセルドルフ線はライン左岸線を走る景勝ルートでもあり、目的地が日本企業が多く集まる地ということもあって、日本でも有名でした。

その2つ目の路線がドイツの自動車産業の中心地とも言えるStuttgart線で、ここを111形が牽引する3両編成のDBの1等区分室車両(Avmz 206)がこの路線を往復していました。後にNBS Bretten - Stuttgart線の開通で高速運転が可能となり、機関車は103.1形、客車も気密構造の貫通幌を装備した、Avmz / Bpmzに変更されたましたが、その客車改造工事も終了して僅かで廃止となる不運となった列車でもあります。

[60 80 84 - 95 596 - 2 / Avmz 206]
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通路側から見た車体全景です。
26,4cm(1:100)ながら、良く特徴を捉えたモデルです。LHのコーポレートカラーであるライトグレーと黄色が美しい車両です。

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車端部です。この客車は、Eurofima(A9)客車と呼ばれる車両で、DB以外のSNCFやÖBB、SBB、SNCB、FSなど西欧諸国の鉄道会社が共同調達した車両がベースです。そのため、ドイツの車両としては珍しく、FIAT製台車を履いています。

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車体横に大書きされた鶴のLHマークと「Lufthansa Airport Express」の文字でアイキャッチの効果とLHのコンセプチュアルなCI効果で、訴求力の高いデザインを実現しています。また、モデルの印刷も良好です。

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裾部分に記された車体番号、車籍のDBマーク、各種表記など現在の印刷レヴェルでは精細とは言い難いですが、当時のモデルとしての印刷水準は保っているように思います。

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REV表記は、1990年5月21日と表記されています。これは改造日と一致すると思います。

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「Abstoßen und Ablaufenlassen Verboten」(突放禁止)の注意表記も見えます。

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妻部分正面と妻部から見た車体です。尾灯(赤)と尾灯押さえ(シルバー)は色を差しています。


[60 80 84 - 95 600 - 2 / Avmz 206]
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区分室側から見た車体です。

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車端妻部横です。

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裾部分の車体番号表記とRICラスターです。最高速度許可が200Km/hと記されています。Stuttgart連邦鉄道局、Stuttgart Hbfが所属駅になっています。他国への越境ができない単電源車両のようです。

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REV表記には、直近の検査日が1990年5月23日と記されています。


[60 80 84 - 95 597 - 0 / Avmz 206]
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これも区分室側です。LHAEの乗車経験はありませんが、Stuttgart Hbfで車内を見学させてもらったことがあります。また、同じ車体を持つDBの1等車には乗車経験がありますが、この車両のコンパートメントは広々とした空間が用意されており、静粛な車内とも相まって快適な旅行ができた記憶があります。

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REV表記では1990年5月21日が直近の検査日として表記されています。これは[60 80 84 - 95 596 - 2 / Avmz 206]と同じ表記であることからも、検査日はLHAEに改造された時の日付と考えられます。

29857 WR4üe / DSG 553 Ep.IIIa [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ WC側

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▲ 非WC側

29857セット最後の客車の紹介をします。3両の客車の紅一点のDSG食堂車です。ベースは、Bye 664(4134)座席車ですが、それをDSG食堂車改造した仕様のモデルです。この食堂車は特殊で、以前ここでも紹介した29845セットに同梱されていたDSG 555食堂車モデルと同様です。

DSG 555は英国軍向けに使われたことがわかっていますが、このDSG 553については更に用途目的、運用範囲が謎に包まれています。

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妻部分側面です。この車両の実車履歴が不明なため、製造年や改造年、そして廃車期日などを記すことができないことが残念です。台車は、Görlitz II Schwerを履いていると思われます。

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出入口横に表記されている形式等です。印刷は精細です。

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鮮やかなRubinrot地にChromgelbの文字は、DSG車両の華やかさを一層引き立てたことと思われます。車体番号の「553」や「SPEISEWAGEN」(食堂車)の文字も独特で存在感があります。
車体中央のDSGマークと文字は、CIWLの向こうを張っていることが理解出来るレイアウトです。

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サボは、他のモデルと同様で美しく印刷されています。

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RICラスターは、6カ国の鉄道入線許可が表記されています。

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直近の検査日は、1953年4月12日です。

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このモデルの実車は、謎に包まれているので、まだ良く理解できていませんが、少なくとも数両の同形客車が食堂車に改造され、一部は英国軍などのドイツ駐留軍向けに利用されていたことがわかっています。室内装備が、座席車のままというのも残念です。せめて厨房と座席、テーブルなどのしつらえがモデルに反映されていて欲しかったです。

参考サイト:
DSG-Halbspeisewagen der Behelfsbauarten 1951
http://www.railforum.de/speisewagen/mwrt.htm

29857 B4üe / DB Ep.IIIa [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 区分室側

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▲ 通路側

スタートセット(29857)の鉄青色F-Zug客車の紹介を再開します。モデルは側面窓8枚+狭窓2枚の仕様です。

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この車両も側面に「DEUTSCHE BUNDESBAHN」と大きく描かれています。Schürzenwagen以外では、この側面文字を写真で見たことがないので、実在するかどうかは?です。

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この客車は、3等級制時代(Ep.IIIa)の2等車という位置づけに当たるのですが、この客車モデルは2等級制時代(Ep.IIIb以降)の2等車に当たる車両なので、実車(つまりEp.IIIaでは3等車)とは異なるところが残念です。つまり、このモデルは実車と形状は同じでありながら形式、等級表記と塗装色は異なっているということでしょうか?
台車は、モデルではGörlitz III Leichtに見えますが、実車はGörlitz II Schwerのようです。

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車両番号と車両形式は精細に印刷されています。車体番号は「16 310 Mü」と印刷されています。モデルの手元の資料では、1929年にC4ü-28としてWWm(Vereinigte Westdeutsche Waggonfabriken, Werk Mainz-Mombach)社で落成。1971年9月に廃車されています。16 285 - 16 332の47両がWWmで落成した同形式グループのようです。

F-Zug塗装の客車は、基本的に1等、2等車(2等級制の1等車)が主なので、荷物車以外では「11 XXX」の車両番号が主体で、一部1/2/3等合造客車(14 XXX)、2/3等合造客車(15 510)が例外的に4両ほど存在していたそうです。よって車両番号「16 XXX」から始まるこの客車はF-Zug塗装ではなく、D-Zug向けのFlaschengrün塗装で3等車として運用されたようです。

また、手元の資料にはF-Zugの場合、Ep.IIIb時代の表記の色はモデル同様のElfenbein(象牙色)ですが、Ep.IIIa時代では、Chromgelb(山吹色近似色)と記されています。確かにこのモデルでもRICラスターなどの台枠の表記類は、Chromgelb色なのですが、一方で車両番号など車体に表記されている文字列は、SchürzenwagenなどEp.IIIaの他の形式モデルもElfenbeinです。そして当時のカラー写真も見たことはないので確認は出来ていません。この辺り、見た目の印象に大きく影響する部分なので是非知りたいところです。

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サボの印刷も精細です。1等客車同様München - Zürich HBを結んでいるものです。

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RICラスターは、5カ国の鉄道入線許可、REV表記は、1954年1月10日が直近の検査日と表記されています。

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車体妻部正面と斜めから撮影した画像です。

この時代のF-Zugは、当時のアルゴイ線を走るBR 18.4はもちろん、様々な蒸気機関車、電気機関車、ディーゼル機関車に牽引されていますので組み合わせも興味深いです。St. MargrethenからZürich HBまでは、スイスの機関車の牽引もあります。そういう意味では、この時代の列車の楽しみは今以上に多彩で興味深いです。

参考文献:
C4ü-28; Büe 354 Einheits-D-Zug-Wagen (Ganzstahlbauart) / 「WAGEN」GeraNova Verlag

[EDIT] 2015-11-30

29857 A4üe / DB Ep.IIIa [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 区分室側

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▲ 通路側

なかなか更新できなかったのですが、ようやくモデルの撮影もでき再び更新を重ねたいと思います。今回は、スタートセット(29857)に同梱されているF-Zug塗装のGruppe 29形モデル3種のうち、今回は1等区分室客車(A4üe)を紹介します。

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このスタートセットは、München Hbf - Lindau - St. Margareten - Zürich HBを結ぶBR 18.4形牽引の国際F-Zugを想定した列車のため、車体側面に大きく「DEUTSCHE BUNDESBAHN」の文字が記されています。手元の資料には、AB4ü-28として37両のF-Zug仕様となった車両があり、このモデルは、その中の1両と考えられます。ただ、側面の文字については手元の資料では確認できませんでした。

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車端部の側面画像です。台車は、Görlitz II Schwerで実車に忠実です。また、1等車表記がありますが、3等級制時代の1等車というのは乗客数が少なかったこともあり、1./2.等合造車両だったはずです。区分室車の室内寸法は1等が2等より若干広く、室内定員としつらえが異なる点が違いだと思われます。そのため、1等車を2等に容易に変更可能な客車もあったはずですが、詳細は不明です。(そういった車両は乗降扉横の等級表記が「1」と「2」が縦に並んでいて「1」に蓋ができるようになっています)ただ、このモデルでは1等車を想定したものですので、一切そのような痕跡は見えません。
しかしながら、純粋にモデルとして見ると、鉄青色塗装がよく似合う客車でもあります。

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Ep.III時代特有の窓高さに記される車体番号、形式表記、その他車両データです。「11 376 Nür」と記されたこのモデルの実車は、1929年に現在のポーランドにあるBreslauにあったLHB社で落成、1971年12月に廃車されました。手元にある図面と写真を見る限り車端部分の屋根がストレートなのですが、モデルは絞ってあります。

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RICラスターは、この客車の運用されている範囲でもあるドイツ、スイス、オーストリアの鉄道の他、オランダとベルギーにも入線できる仕様になっています。

REV表記は、直近の検査日が1954年1月10日となっています。

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所属駅表記はNürnberg Hbfとなっています。

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サボは、精細な印刷です。「München Hbf - Lindau - Bregenz - St. Margareten - St. Gallen - Zürich HB」です。この路線は、後のTEE Bavariaの運用路線で今も昔も亜幹線経由ながらドイツとスイスを結ぶ重要な路線の一つなのでしょう。牽引機のBR 18.3形はMünchen - Lindau間を結んでいたものと想像できます。

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画像は妻部正面です。

今まで、このモデルの車体番号は鉄青色ではないと考えていましたが、偶然1951年のF-Zug客車リストを発見したので、当時鉄青色客車の全てを知ることができました。リストと一緒に掲出されている写真を見ると、Gruppe-35客車と混結された編成もあり、以前フライッシュマン製のメルクリンからリリースされたモデルと連結して走らせる楽しみもできました。
一方で、この車体番号の外観は、ストレート屋根のため、どうしても外観の印象が異なるのは残念なところです。

参考文献:
AB4ü-28; Are 302, Büe 356 Einheits-D-Zug-Wagen (Ganzstahlbauart) / 「WAGEN」GeraNova Verlag

Vierachsiger Einheits-D-Zugwagen, Bauart 1./2. Klasse, Bauart 1928 Ganzstahlbauart / Die Einheit-Personen- und Gepäckwagen der Deutschen Reichsbahn / Bauarten 1921-1931 Regelspur

[EDIT] 2015-11-24

42941 Pw4üe / DB Ep.III [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 手ブレーキ(HbrE)側

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▲ 非手ブレーキ(NHbrE)側

前回のブログ記事で紹介したF-Zug塗装の荷物車は残念ながらファンタジーモデルということがわかってしまいましたが、今回紹介するモデルは、同じ荷物車でもEp.III時代の標準塗装色でもあるFlaschengrün色です。
実車の画像を見ると、車体側面の2つの引き戸は外吊式で吊レールが車体から出張っているのが良く見えます。これなら、モデルでも可動式にできそうな感じです。コストの関係もあるのでしょうが、せっかくなのでその辺りはメルクリンらしく頑張って可動式にして欲しかった部分です。

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画像は車端部側面です。やはりこのようなリベットの目立つ古典車両は明るいChromoxidgrünよりも深いドイツの森の色を思い起こすFlaschengrün色が似合います。台枠とシルの黒色は、さらにこの色合いを引き締めかくしゃくとした雰囲気を醸し出しています。

台車は、実車がGörlitz II Schwerを履いているのですが、モデルはやや異なる形状で、Görlitz III Leichtのようです。

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車体番号と形式、その他の情報が印刷されています。精度は良いです。車体番号の「105 433 Hmb」は、手元の資料ではこの車体番号の詳細は見つけられませんでしたが、この形式Pw4ü-30は、1930年から31年に掛けて、105 281 - 530までの250両もの同形式車両が4社によって製造されたようです。戦前製なので戦後DBに残った車両はどの程度か不明ですが、かなりの車両数が戦後も活躍したと推測できます。

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車体中央にレイアウトされたDBマークとサボです。サボは、このセットの「Riviera-Express」の名称とこの荷物車が運用されたであろう「Basel Bad. Bf. - Hamburg-Altona」が印刷されています。列車自体は遠くイタリアとフランスの国境から来ているのですが、国内運用だったのですね。

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RICラスターです。17か国の鉄道入線許可が記されています。

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REV表記は、1959年4月18日が直近の検査日です。

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この車両の所属駅表記は「Hamburg-Altona」、右隣にGruppe 29のグループ表記が印刷されています。

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車体妻部正面と斜めから見たところです。

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折角なので、F-Zug色モデルと並べてみました。こうしてみるとどちらも悪くないです。

参考文献:
Vierachsiger Einheit-D-Zuggepäckwagen, Bauart 1930 Ganzstahlbauart / Die Einheit-Personen- und Gepäckwagen der Deutschen Reichsbahn / Bauarten 1921-1931 Regelspur

42753 Pw4üe / DB Ep.III [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 手ブレーキ(HbrE)側

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▲ 非手ブレーキ(NHbrE)側

増結セット最後の1両荷物車(Pw4üe)を紹介します。実のところ、このセット3両のうち最も欲しかったのがこのモデルです。と、言うのもこの荷物車はSchürzenwagenによるF-Zug編成にも良く組成されている写真を見かけるからです。つまり、実車との違いが色々あるメルクリンモデルの中でこの荷物車は、鉄青色モデルの編成に親和性の高いモデルというわけです。TRIXからリリースされたSchürzenwagenベースの荷物車(Pw4üse-37 / T23337)も、実車(通常の屋根高に薄型流線型屋上監視窓)の形状が違うことからも、この荷物車の存在は重宝します。

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とは書いたものの、このモデルの実車は、Pw4ü-30であり、F-Zugの鉄青色塗装はないようです。台車は、「Görlitz II schwer」のはずですが、モデルでは「Görlitz III」を履いています。

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車体番号は「105 513 Esn」、車両形式は「Pw4üe」と印刷されています。印刷精度は良好です。「105 513」の実車については手元の資料が足らず、この車体番号を記した製造会社や履歴を見つけることはできませんでしたが、「Pw4ü-30」であることはわかりました。この荷物車のグループは、「105 281 - 530」の250両も製造された当時最も車両数の多いグループだったようです。ただ、戦後F-Zug向けに鉄青色塗装の仕様が存在したという記述は見つかりません。一方でSchürzenのない鉄青色塗装の荷物車は、両開きの荷物扉に窓がついたPw4üe-37/51(105 654、659、680)という記述は文献にあります。つまり、この車体番号の実車は、Stahlblauではなく、通常のFlaschengrünであると思われます。

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車体側面中央のDBマークとサボです。このDBマークについては、先に記したPw4üe-37/51の図面には、国際列車向けの「DEUTSCHE BUNDESBAHN」と記されていますが、実車の画像を確認できていないのでわかりません。
サボは、他のモデル同様「Hannover - Köln」と印刷されています。このモデルについては滲みや擦れのない良好な印刷です。

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RICラスターには、5カ国の鉄道入線許可が記されています。

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REV表記には、1954年5月11日が直近の検査日と記されています。

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妻部の正面と斜めから撮影した画像です。
このモデルも、実車はF-Zugとは無縁の車両だったようですが、荷物扉の形状や窓の有無、全長の違いなどに目を瞑ればそれっぽい雰囲気はあるように見えないこともないです。

メルクリンは28,2cmモデルをリリースして以来、ユーザーの要望もあってか、かなり実車に忠実になってきています。鉄青色のF-Zugは、人気の高いモデルなので、実車に忠実なモデルの登場を期待したいです。

参考文献:
Vierachsiger Einheit-D-Zuggepäckwagen, Bauart 1930 Ganzstahlbauart / Die Einheit-Personen- und Gepäckwagen der Deutschen Reichsbahn / Bauarten 1921-1931 Regelspur

Pw4ü-37; Dü(s)e 941-943, 945, 946 Einheits-D-Zug-gepäckwagen (geschweißt) / "WAGEN" Das Archiv der deutschen Reisezug- und Güterwagen / GeraNova Verlag

参考サイト:
Einheits-Gepäckwagen / Resezugwagen der Deutschen Reichsbahn

42753 Schnellzugwagen-Set / メルクリン・ドイツサイト

42753 B4üe / DB Ep.IIIa [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 洗面所側

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▲ 非洗面所側

Gruppe 29鉄青色客車の増結セット(42753)の2つ目のモデルは、左右に2枚ドアを持つ開放室客車です。ここのタイトルにはB4üeと記していますが、実車は、3等級制当時は言うまでもなく3等客車であり、実際の形式はC4i-30となります。当時の最高種別であるF-Zugには、ほぼ縁の無いであろう3等車がこの塗装であることは考えにくく、この車体と鉄青色の組み合わせもファンタジーであると考えられます。(一部長距離国際F-Zugの「Rheingold-Expreß」や「Lolerey-Expreß」には、Schürzenwagenの3等客車が運用されていたようです)

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側面車端部分です。Görlitz III Leicht台車を履き、1/2等車より多い乗客の乗り降りをスムースにするため片開き扉を2枚並べた出入口扉は、中央に柱ができますが観音開きです。その後の両開き扉のルーツになる扉形状に見えます。実車では、扉の中央に手すりが付いていますが、モデルでは少しだけ出っ張りを作って、その雰囲気だけを見せています。この手すりが別パーツであれば、実車のディテールには近づきますが、当時のメルクリンの判断では、扱いやすさと製造コストを優先したものと考えられます。

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Ep.III時代までの特徴的な左右窓の桟に記された車体番号や形式、その他表記です。車体番号の「72 128 Esn」は、1930年に旧東独 BautzenのWaggon- und Maschinenfabrik AGにて落成、1945年からはDB車籍となり1977年2月7日にBye 655として廃車されています。

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車体中央のDBマークとサボです。鉄青色のためDBは銀色で印刷され、金属製切り抜き文字を表現していますが、実際は異なると思われます。サボは、他のモデル同様「Hannover - Köln」です。

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RICラスターは5カ国の鉄道入線許可が表記されています。

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REV表記は、1954年3月17日が直近の検査日です。

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妻部正面と斜めからみた画像です。

このモデルの紹介を通して、今までそれほど興味の持てなかった2箇所に2枚づつ扉を持つ戦前の客車を調べてゆくうちに、今回のセットの他のモデルも含めて当時の各地方ごとにバラバラであった王国鉄道から統一されたてのDRG(ドイツ鉄道公社)で制式客車ともいうべき新しい鋼製客車の登場が急がれていたことと、そこで製造された最初のシリーズが車端部分を絞った形状が特徴のHechtwagenで、その次に設計製造されたのがこれらGruppe 29と言われる車体を持つシリーズであったことが理解できました。
この片側に4枚扉を持つ実車も、試作車を含めて10形式もあり、製造メーカーも17ありました。戦後は東独国鉄や外国に散逸したり、被災した車両も少なからずあったでしょうが、DBに残った車両の一部は今も動態保存されて走っています。

この客車シリーズは、メルクリンも少しばかり金型に手を加えて今の水準にリニューアルさせることも不可能ではないような気がしていますので、正確な時代考証も含めて、同じシリーズのまだ模型化されていない他形式とともに再リリースがされればとも感じています。

参考文献:
C4i-28 ... -34a; Bye 651 ... 664 / 「WAGEN」GeraNova Verlag
Vieachshsiger Einheits- Durchgangswagen, 3. Klasse, Bauart 1930 / Die Einheits-Personen- und Gepäckwagen der Deutschen Reichsbahn / Bauarten 1921-1931 Regelspur

42753 AB4üe / DB Ep.IIIa [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 区分室側

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▲ 通路側

29845セットのGruppe 29モデルを紹介してきましたが、実はこのセットがリリースされた翌年の2001年に、このセットの客車を増結させるための3両セット(42753)が1年限りリリースされました。メルクリンは、割とこのようなスタートセットをリリース後に増結モデルを出す傾向があります。この時もそれと同じで、私もそれに気づいて購入しました。
今回は、そのセットから1/2等区分室客車として設定されたAB4üe形を紹介します。

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上画像上は、2等車表記側妻部側面です。そして下は1等車表記がされている反対側になります。このモデルが設定されている3等級制時代は、1等車は利用者が極めて少ないため、1/2等や1/2/3等合造車が主なはずです。

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車体左側の窓桟に表記された車体番号と表記です。車体番号「25 307 Esn」は、手元の資料で調べたのですが、この番号を見つけることができませんでした。一方、ネットで戦前のDRG時代の車体番号リストでは、この番号の存在があるようですが、形式が「B4i」なので2等車ということになります。
メルクリンの実車とモデルの乖離は良くあることですが、車体番号の存在の有無については、もう少し調べる必要を感じています。

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RICラスターは、5ヶ国の鉄道入線許可が表記されています。
また、直近の検査日は1954年8月12日で、次回検査日は1年後の同日の日付が表記されています。

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サボは、29854セットの客車と同じ「Hannover - Köln」が印刷されています。

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妻部分の正面と斜めから見たところです。

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折角なので、29845セットの1等客車モデル(奥)と並べてみました。同じ車体なので表記の違いがなければ、同じ車両に見えます。

参考サイト:Gattungszeichen der Reisezugwagen / Reisezugwagen der Deutschen Reichsbahn
http://web.hs-merseburg.de/~nosske/EpocheII/fp/e2f_pwn2.html
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