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29200 ICE Startset / my world [Maerklin-Triebwagen]

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ドイツフェスティバル in ぐんまの直前に届いたmy worldシリーズのICEについて、今回は触れたいと思う。このモデルは、既に2月に行われたニュルンベルグメッセで発表されているので大体のことは理解していたが、モデルを実際に見てみると、改良されていたり新しい発見もあったので、改めてここで詳細を記してみたい。

まず、上画像でわかるのがICEの顔である。初めてこのmy world ICEの存在を知ったのがCG映像によるプロモーションビデオであるが、その時から実車のICE1とは異なる丸形の下部前照灯が印象的であった。このビデオを見た時は、それがバッテリー駆動の子供向けモデルとは気がつかなかったので、その形状の違いに「何なのだ?」という強い違和感を憶えたのである。その後、このCG映像は、メッセ会場で発表されたmy worldの新しいICEモデルの形状に準じているということを知ることになったのだが、今回届いた量産モデルは、ICE1/ICE2の実車に印象が忠実な横長ケースを思わせる透明樹脂導光パーツが組み込まれていて、正しいICEの印象になった。今思えば、あの丸形前照灯も可愛らしい顔つきであったとも思うのだが、発表されたメッセで私同様前照灯の形状に違和感を憶え、それをメルクリンに進言した方もいたのかも知れない。
いずれにしても、これは良い改良と言えよう。

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外箱のパッケージである。小学校に入学前後ぐらい迄の子供が初めてプレゼントされるメルクリンのセットとしては、丁度良い大きさであるように思う。my worldシリーズ共通の新しい元気な印象を持つ色彩で彩られたグラフィックデザインである。メルクリンmy worldロゴの下に記されている『3+』は、メルクリンH0の始まりが3歳から可能になったという大きな意味を持つもの。ドイツの場合、この年齢で鉄道玩具を与えられるのはスウェーデンの「BRIO」が最有力候補だと思う。私の息子が3歳ぐらいの時も木製玩具である「BRIO」を与えていた。日本は、もちろんプラレールがここに来る。メルクリンは今回このセグメントに打って出た訳である。

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このパッケージは上部が蓋になっており、そこを開くと内容物であるICEモデル5両とコントローラを透明樹脂を通して眺めることが出来る。開いた蓋の裏側に当る部分には、写真入りでこのセットの解説が記されている。

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横から箱の中身を取り出すと、発砲材によるケースが上下2段になっている。上段には5両のICEモデル、下中央にコントローラ、そして下右側には6本の乾電池(単4 x2本+単3 x4本)がおさまっている。下段には、発砲製の入れ物にCレール直線(24172、24188)が各2本づつ、R1曲線(24130)が12本納まっている。720mm x 900mmのオバール設置が可能である。線路拡張したいときは、my worldシリーズとなったC2からC5迄の拡張セットが用意されている。

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ICEは、5両編成であるが、このセットは主電源スイッチ+赤外線センサー付き先頭駆動車とバッテリー積載用中間車が永久連結器で繋がっている、そして2両の付随中間車、1両の付随先頭車の構成である。画像にあるようにバッテリー積載付随車は裏側からプラスネジでバッテリーホルダーを外し、単3電池4本を挿入する。(バッテリー交換は保護者が行うもと位置付けられていると考えられる)

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先頭駆動車には屋根上に主電源スイッチがついていて、これを押すことでスタンバイである。

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2両目からは車端部に連結器としてマグネットを使用している。このマグネットは強力な印象である。そしてその連結時は非常に気持ちの良い「カチッ」とした感触である。この連結音と外すときの抵抗感は、使う者の安心感をもたらすフィーリングを持っていると感じた。この触覚的な部分、樹脂の品質や印刷も含めた精度は、モデルの重さと共に、子供にも大人にも安っぽさを微塵も感じさせない工夫と感じ取れた。

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赤外線による無線コントローラは、機能性の高いものである。一番目立つ丸く大きなボタンはストップボタンである。その上にある左右の丸ボタンは、右側のボタンを1度押すとモデルはスタートする。もう1度押すと、スピードアップする。3度押すと更にスピード上がる3段階の速度制御が可能である。減速は、反対側である左側ボタンを押すことで可能。そして停車後、同じ左ボタンを押すと逆方向に進行する。もちろんこちらも3段階速度制御が可能である。最上段には4つの小さなボタンがある。これらは左側から以下の通りのファンクション機能である。

- 前照灯のon/off
- ホームアナウンスのon
- 警笛音のon
- ドア閉め音のon

特にサウンドについては、H0モデルのサウンドとほぼ同じである。そのため、既にメルクリンH0モデルを持っている私としては、サウンドが鳴るという事実よりも、そのサウンドのクオリティに驚いたのである。
このコントローラの裏側を見ると、「A」、「B」と記されたスライドスイッチが見える。これはモデルにも同じスイッチがあり、これを合わせることで赤外線電波の周波数が変わるというもの。つまり「A」と「B」の2つのモデルを個別制御出来ると言うもの。これは将来的な別モデルの登場をも示唆するものであり、期待は膨らむ。

若干気になるのは、赤外線によるコントロールで、必ずモデル屋根上の赤色樹脂製のセンサーに向けてボタンを押さないと、機能しづらいという点である。これは個体差もあるのかも知れないが、場合によっては上手くコントロール出来ずストレスがある場合も考えられる。実際に運転する子供達はテレビのリモコンでそのあたりは慣れているのであろうか。すぐにコツは掴んでいるようである。

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これら機能を先日のドイツフェスティバル会場で子供達に説明しながら見ていたが、一緒のご両親の方が驚く様子を何度も見たことは嬉しいひとときとなった。もちろんこのセットに関心を示すご両親としてみれば、気になるのはその価格であるのは確かで少なからず価格の質問を頂戴した。オープンプライスである旨を説明に加えつつ大まかな価格を示すと、一様にこなれた価格との反応である。私ももちろんそう思う。

おそらく..であるが、ドイツなど欧州の国々では、このセットは非常に売れる..と想像できる。それは、このモデルの面白さ、品質、機能、価格が高い次元で集約されていると感じるからである。更に、レールシステムが3線式のCレールを使用しているので、将来的な拡張性が担保されていることは、このセットの大きなアドバンテージである。これは、単にこのセットの優位性を示すものだけではなく、既にメルクリンH0を楽しんでいる親世代にも大きなインパクトを与えるものであるからである。これは子供と一緒に同じレールの上で遊べるアイテムなのである。子供がバッテリー駆動モデルに飽きて来ても、そこにはもう少しリアルなデジタルモデルが待っているという、鉄道玩具から鉄道模型へとこれほど容易に移行出来るシステムになっているのは、メルクリンH0鉄道模型がしっかりとしたシステム基盤である故に可能ということの証左でもある。

さて私自身としては、このシリーズの成長を願って止まない1人なのだが、現在のICEの次にTGVあたりが出るのかななどと妄想を膨らましている。今は夢かもしれないが、ICEモデルと同じ下まわりを使って日本の新幹線(500系あたり?)などが現実のものとなるならば、本当に嬉しく思うのである。

参考サイト:
my world / メルクリンドイツサイト
http://www.maerklin.de/de/produkte/myworld.html

"ICE" Starter Set. / メルクリンサイト
http://www.maerklin.com/en/products/tools_downloads/product_database/details.html?lang=en&page=&perpage=10&level1=3945&level2=4035&artnr=29200&art_nr=29200&search=1&era=0&gaugechoice=0&groupchoice=0&subgroupchoice=0&catalogue=0&features=0&searchtext=&backlink=%2Fwww.maerklin.com%2Fen%2Fproducts%2Ftools_downloads%2Fproduct_database.html

[EDIT] 2011-10-06 08:28
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コメント 13

Gut

こんにちは。
メルクリンも支持母体拡大に乗りだしたんですね。
しっかり利潤追求してもらってファンを唸らせるアイテムをどんどん世に送り出してもらいたいです。
by Gut (2011-10-03 12:44) 

Akira

こんにちは、Gutさん。

言われてみれば、最近ぬいぐるみメーカーのSteiffも幼児向けアイテムがそこそここなれた価格で増えてきました。つまり、早くからファンを取り込むという作戦なのかも知れません。今迄はメルクリンも5歳ぐらいからのラインナップだったので、これからはバッテリー駆動モデルを通して新しいマーケットにチャレンジして欲しいと思います。3歳から向けのモデルとしては、その品質の良さは特筆に値します。個人的希望は...JR500系モデルですねぇ。
by Akira (2011-10-03 13:43) 

hioka

Akiraさん、まいどです。

自分のレイアウトにこれを置いたらどうなるのかなぁと思う私がいるわけですw
ただ…登坂性能が気になりますが、プラレール並みの登坂性能はあるだろうなぁと勝手に思い込んでおりますw

うーん…欲しい(爆
by hioka (2011-10-03 16:18) 

Akira

こんにちは、hiokaさん。

登坂性能ですが、これは試してはいませんが電池の減り具合によりましょう。あと牽引運転時と推進運転時でも違うと思います。R1通過時に車輪のオーバーハングが長いためか、スピードが落ちます。車輪の小ささも影響しているかも知れません。動力車にはもちろんゴムタイヤが履いてあります。
by Akira (2011-10-03 16:58) 

HUH

私も甥っ子用に買いました。
ところで、このICEは、ICE 1というよいりはICE 2に似せているように思いますが、どうなんでしょうか?
by HUH (2011-10-03 19:33) 

Shonan-Boy

Akiraさん、こんばんは。

私も、先月末に入手しました。
「My world」の製品発表があった際、小さい子供たちが使えればいいなと思い購入を決めました。
子供だましでない、しっかりした製品だなと。大人も楽しめますね。
我家のLayoutを疾走<もう少し遅くてもと言う気はしますが>しています。結構登り坂も勢いよく登ってしまいます。
お父さんやお爺さんが、子供たちに買ってあげられる性能と価格の様な気がしました。
by Shonan-Boy (2011-10-03 19:58) 

Akira

コメントありがとうございます。

> HUHさん
両運転台共機関車なのでICE1だとは思いますが、おそらく断面が機関車も客車も同じなのでICE2っぽく見えるのではないでしょうか?(ICEの機関車の断面は客車より全高が高いです)
将来的に特徴的な食堂車が単品で発売されれば、よりICE1っぽく見えるかも知れませんね。制御車も作れば、ICE2編成もすぐに出来そうです。

そう考えると、ICE3が出来れば、先頭車を変えるだけでICE-TやICE-TDもすぐ出来そうです。

> Shonan-Boyさん
メール拝見しました。良くレイアウトに馴染んでますね。私もこのモデルを見て良く出来ていると思いました。レタリングも美しいですし、造形や品質も良いです。そして何より競争力のある価格設定ですね。
by Akira (2011-10-03 21:51) 

HUH

それよりも前面のライト位置ですね。全面の表情は、間違いなくICE 2のそれだと思います。
ただ、あくまでデフォルメのモデルですし、メルクリンがICE 1とICE 2の区別を付ける意図があるとは考えにくいように思います。牽引力なども考えると、追加用の単品も厳しいでしょうし、あくまでデフォルメのモデルで、実車と同様にするのではなく、別の楽しみ方をするべきなんでしょう。
by HUH (2011-10-04 08:57) 

Akira

おはようございます、HUHさん。

仰る通りですね。
その後思ったのですが、何しろ子供向けのモデルですからICE1とか2ではなく、あくまでICEというくくりなのかも知れません。中にはディテールに拘る子供もいるかも知れませんが、小学校低学年迄ぐらいのアイテムとして考えればICEらしければ良いと言うことでしょう。


by Akira (2011-10-04 09:36) 

Shin

Akiraさん、こんにちは。

my world ICEの詳細な情報ありがとうございます。

車両の出来栄えも、さすがメルクリンですね。

初めてカタログを見た時に迷わず注文したので、今から手元に届くのが楽しみです。

Akiraさんのおっしゃる通り、今後の商品展開を期待したいものですね。
by Shin (2011-10-04 12:23) 

Akira

こんにちは、Shinさん。

以前ALPHAというファンタジーモデルがリリースされましたが、今回のICEは、形状がICEということで突起部分がなく、子供の手にも馴染みやすい大きさと形状なのが良いです。ALPHA機関車は、ウイング部分が壊れやすかったです。今回こそ、年少向けモデルの定番として成長して欲しいものです。
by Akira (2011-10-04 14:50) 

d9ra

イタリアの模型店を子供と訪れた時もコレを勧められました。店主がメルクリン線路の互換性を強調していたのが印象的でした。
by d9ra (2012-09-03 03:14) 

Akira

d9raさん、おはようございます。Spielkisteへようこそ。

イタリアなど、欧州で年少者向け鉄道玩具は、BRIOなどの木製鉄道に集約されてしまうので、my worldの互換性は将来的な展開可能というコンセプトは、子供に取っても、それを買い与える保護者にとっても良いはずで、私もそれが大きな理由になると思います。価格もこなれているのが、更に背中を押すきっかけになっていると思います。メルクリンだからこそ出来たというアイテムだと思います。イタリアのフレッチャロッサや、Italo.があれば更に良かっただろうとは思いますが...。
by Akira (2012-09-03 08:39) 

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