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00776 WRümh 132 / DSG Ep.IIIb [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 00776-04 厨房側

ようやくあのディスプレイ用の大箱からTEE客車をブログ撮影用に2両だけ取り出した。もちろん最初に紹介したかったのは、今回のディスプレイで初登場の新金型モデルである食堂車/WRümh 132(00776-04/-10)である。

この食堂車の実車は、それまで使用されていた戦前の食堂車の老朽化や唯一戦後の新製食堂車(客車)であった一部2階建ての瘤付き食堂車(WRümh 131)に代わる平屋の食堂車として1964年に登場した。これは丁度TEEネットワークが電化路線の拡大に伴い、それまでのVT11.5などの気動車主体のものから、客車主体になりつつあったこととの関係が深い。同時に、それまでF-Zugとして運行されていたRheingoldやRheinpfeilなどの62系列最新型客車のTEE化も合わせて行われるにあたって、62系列でありながらもビジネス主体の顧客の嗜好に合わせて展望車の代わりにバー部分と区分室数が拡大されたバー車が新製、国際特急であるTEEの他、国内特急列車にもTEE種別の元で組成され、また食堂車も最高速度200Km/h対応の厨房部分を一階建てにした平屋タイプのものになった。食堂車の定員は、これにより48名から6名減の42名となったが、それまでの全長26,4mから27,5mになったのは定員確保のためと思われる。また全長が増えた分車体幅は若干短くなっている。(食堂車は、2+1の開放タイプなので座席幅は充分と思われる)なお、同車はTEE専用ではなく、紫赤色に塗装されたUIC-X客車などによって組成された列車用のD-Zug仕様も新造されている。
なお、モデルでは他の26,4m客車と同じ全長28,2cmになっている。

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▲ 00776-10 廊下側

手元の資料に2種の異なる同車の図面が掲載されている。それによれば、興味深いのは、TEEカラーと紫赤色の車両で異なる窓配置がされていると記されていること。それは紫赤色仕様が廊下側の荷物用扉右側の窓が2枚あるのに対して、TEEカラー仕様は1枚であることが図面にも文面にも記されているのであるが、実際はその逆のようで同じ資料に示された画像では、TEEカラーが窓2枚で紫赤色仕様が窓1枚である。モデルでも画像と同様に窓2枚になっているのがわかる。(厨房側は同じ窓配置)また、27cmの同形モデルは、この窓の枚数が1枚の仕様であることも興味深い。

さて、今回メルクリンでリリースされた食堂車モデルは、プロポーションが画像でもわかる通り今迄リリースされたどの同形メルクリンモデルよりも均整が取れたスタイルで好印象である。

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▲ [00776-04]
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▲ [00776-10]

食堂車はディスプレイの12両のうち2両で、6両づつの2編成が組成可能になっている。既にブログでも記しているが、北行き(Hamburg 行き)と南行き(München)のもの。食堂車モデルで言えば00776-04が北行きで、0776-10が南行きである。

画像の2つのサボには赤で「TEE」、ブルーで「Blauer Enzian」、黒文字で出発駅から停車要所駅、そして終着駅名が記されている。号車番号が記されていないのは、座席の指定がされないためと思われる。
今と異なるのは、サボに記された駅名がアバウトであること。Hamburgには、Hamburg HbfとHamburg-Altona、MünchenにはMünchen Hbfの他、München -Ostなどがあるが、長距離の乗客には、それほど細かな表記は不要であったのかも知れない。
また、落成当初は厨房側のみ左右にサボ受けが設備されていたが、モデルには出入口横のみサボが印刷されている。(これについての真偽は不明である)

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▲ [00776-04]
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▲ [00776-10]

私が、このモデルがリリースされて知りたかったのは、車体の表記と厨房にある荷物用扉の窓の有無である。資料を読んでも窓付きの有無と車体番号に付いての記述は見当たらなかったのが残念であるが、まだ全てを読んでいないのでもう少し読み解いてみたいと思う。(これは、もしかしたら荷物扉右側の窓数の違いもあるので厨房側のみ紫赤色仕様にのみ小窓が付いている可能性もあろうが、1965年のIVAに展示された紫赤白帯無し仕様の11 110は小窓がないので何とも言えない。)
資料集の画像を見る限り、初期のTEEカラーでも窓無しを確認しており、窓付きはD-Zug用の紫赤色に白帯塗装であった。ゆえにこのモデルが実車に忠実なのはほぼ間違いないと...したい。
外観の塗装については、両車両とも同様で、中央にDSG表記がされている。確か1968年に食堂車の車籍がDSGからDBに移管されたので、UIC表記でDSGというこの仕様も短期間であったろう。北行きモデルと南行きモデルで異なる点は、車体番号のみだと思う。

[00776-04]
61 80 88-80 108-8

これは、新造時に11 108 / WR4üm-64として登場(新造年不明)。1966年元日にこのUIC表記に変更されている。

[00776-10]
61 80 88-80 114-6

これは、1965年7月の新造時に11 114 / WR4üm-64として登場(新造年不明)。1966年元日にこのUIC表記に変更されている。

手元の資料に11 106の画像があるが、この画像では台枠に車体番号などの表記があるEp.III仕様でDSGマークもモデルとは異なる文字の左右にDSGエンブレムが施されている仕様である。(ブルー / ベージュ塗装と同様の表記)

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▲ [00776-04]
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▲ [00776-10]

両車のREV表記である。108番は1966年4月13日に直近最後の検査を受けていて、114番は同年7月5日が最終検査日となっている。1967年仕様であることの証と言える表記で、最近のメルクリンモデルらしい整合性を持ったものと言える。

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▲ 出入口扉と食堂部分の窓の桟にドア表示灯?も印刷で表現されているのがわかる。

食堂部分のディテールである。小振りなテーブルランプも含めて中々良い雰囲気を保っている。台車は、お馴染みのMinden-Deutz(MD-34)で電磁踏面ブレーキのないタイプである。両台車共車輪片側に発電機を備えている。

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妻部分である。尾灯は腰の位置にある。これについても腰位置にあるタイプとシルバーリンゲ客車同様腰下部分にある2つの仕様がある。尾灯の位置については、尾灯ケースのある車内の設備に関係しているのであるが、同車は従業員用トイレと荷物室(機器室?)にあたるため、残念ながら不明である。

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今迄24cm鉄板客車も27cmモデルでも厨房の排気煙突カバーが表現ざれていなかったのだが、今回初めてそのヌメッとしたカバーが表現されているのは嬉しい。これはおそらく空気抵抗低減というより極力汚れが付かないような配慮であると考えられる。(洗車時も汚れが取れ易いであろう)

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以上が、0776ディスプレイの2両の食堂車のインプレであるが、当然とは言え車両番号以外は全く同じである。TEE編成では通常バー車とペアを組んで組成されるが、この列車の場合6両編成を基本としているので、H0で運転するのにも手軽で丁度良い長さといえようか。それにしても1等座席車が4両半ほどで、あとの1両半が食堂車とバー車なのだから、贅沢な列車であることは間違いない。もし40年前に今の私が居る事が出来れば1度は乗ってみたい列車の1つである。

更には、この食堂車モデルの実車は、実にバラエティに富んでいる。既に記した通り新製当初からTEE色の他、紫赤色に白帯付きとなしがあり、それぞれ1両のみであるが、タルキスカラー、Popカラー、「Restaurant」文字も魅力的な赤裾TEEカラー、DSG文字のないDBのみのTEEカラーや紫赤色、Orientrot、Verkehrsrot、ICEカラーまで揃っている。全車27両の多くはない所帯でありながらバリエーションに事欠かないこのモデルは、将来どこまで製品化されるか楽しみである。

参考文献:TEE- und D-Zug-Speisewagen einstöckig, WRmh 132 / "WAGEN" Das Archiv der deutschen Reisezug- und Güterwagen
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Bemo

Akira さん

 昨年はいろいろご教授ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

 TEEの客車セット非常に魅力的ですね。私は3両もってますが、新旧ばらばらです。

 今年は転車台(ターンテーブル)やMS2を入手したいと思っております。

 明日は銀座の4Fに行くつもりだったのですが、大変なようですね。


by Bemo (2010-01-02 19:08) 

太財 修

お尋ねします。
REV表記の写真で、モデル#00766-04 (青)と #00766-10(黒) との色目 が大きく異なっています。
これは、モデル現物の違いですか? それとも撮影技術の差ですか?
by 太財 修 (2010-01-02 19:50) 

Akira

Bemoさん、こんばんは。

こちらこそよろしくお願いいたします。
今年の欲しいアイテムは、まだ決まっていません。これから暫くが楽しみですね。
銀座の件は、先程のニュースで知りました。早く犯人が捕まって欲しいですね。
by Akira (2010-01-02 19:51) 

Akira

太財 修さん、こんばんは。

これは私の撮影の問題で異なる色味になってしまいました。塗装色は12両全て同じです。
by Akira (2010-01-02 20:09) 

lucky_k.k

Akiraさん
あけまして、おめでとうございます。
昨年は、お世話になりました。

私は、29日に日本に到着していますが、正月休みで、税関でとまったままです。
Akiraさんの記事を見ながら、楽しみに入荷を待っています。

本年もどうぞよろしくお願いします。
by lucky_k.k (2010-01-03 01:21) 

Akira

lucky_k.kさん、こんにちは。
こちらこそよろしくお願いいたします。

やはりクリスマス時期と重なると遅れが出ますねぇ。
私もモデルを調べるのは楽しい作業ですから、それが読んで頂ける方々にも参考になれば嬉しいです。
by Akira (2010-01-03 08:52) 

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